11/15/2010

2010.10.11慶北日報の岡本教授発言の改ざんと歪曲

【韓国】「東海、東アジア地中海と呼ぼう」 岡本福岡大教授、延烏郞と細烏女セミナーで主張 [10/11]

との記事が出ていますが、これ、福岡県立大学 岡本雅享本人に問い合わせを行った結果、(問い合わせ、というか、そもそも日露戦争以前に日本の学校の教科書ですでに日本海を教えていること、そして海 図・水路誌などでもきちんと記載があること、韓国側も日本海の名前を日露戦争以前に使っていたこと等の指摘から始まったやり取りではあるのですが)一部慶北新聞が、氏がセミナー及び当日資料として提出した論文で主張していないことを慶北新聞が書いていることの事(岡本教授本人談)でした。

まず新聞報道ですが、

岡本福岡大教授
"동해, 동아시아 지중해로 부르자"
「東海を、東アジア地中海と呼ぼう」

오카모토 후쿠오카대 교수 연오랑세오녀 세미나서 주장
기사입력 | 2010-10-11
岡本福岡大教授 延烏郞(ヨノラン)細烏女(セオニョ) セミナーで主張
記事入力| 2010-10-11


"한국에서 '동해', 일본에서 '일본해'로 부르고 있는 동해를 '동아시아 지중해'로 부르자고 제안 합니다."
「韓国で「東海」、日本で「日本海」と呼んでいる東海を、「東アジア地中海」と呼ぶことをと提案します。」

오카모토(岡本雅亨) 후쿠오카대 교수는 지난 8일 포항시청 대회의실에서 열린 연오랑세오녀연구소 주최 한일국제세미나에서 이 같은 주장을 펴 관심을 끌었다.
岡本雅亨福岡大教授は、去る8日、浦項市庁の大会議室で開かれた延烏郞(ヨノラン)細烏女(セオニョ)研究所主催の韓日国際セミナーで、このような主張をして関心を引いた。

오카모토 교수는 "일본은 1904년 러시아와의 해전에서 승리한 것을 기념해 '동해'를 '일본해'라고 부르기 시작했다"면서 "그 이전에는 일본인들이 동해를 '북해'라고 불렀다"고 밝혔다.
岡本教授は、「日本は、1904年、ロシアとの海戦で勝利したのを記念して、「東海」を「日本海」と呼び始めた」としたうえで、「それ以前には、日本人たちは、東海を「北海」と呼んでいた」とのべた。

또 "일본의 '일본해' 표현은 역사적으로 문제가 있다"면서 "한국과 일본 사이에 논란이 되고 있는 동해를 '동아시아 지중해'로 부르자"고 주장했다.
また、「日本の「日本海」という表現は、歴史的に問題がある」として、「韓国と日本の間に論議になっている東海を、「東アジア地中海」と呼ぼう」と主張した。

오카모토 교수는 지도를 거꾸로 놓고 보면 유럽과 아프리카 사이에 있는 지중해와 그 모양이 흡사하다면서 한일 간의 표기문제 해결 방법으로 이 같은 안을 내 놓았다.
岡本教授は、地図を逆に置いてみれば、ヨーロッパとアフリカの間にある地中海とその形が似ているとして、韓日間の表記問題解決方法としてこのような案を出した。

오카모토 교수는 "지도를 보면 한국과 일본은 가깝고도 먼 나라가 아니라 가깝고도 가까운 나라"라면서 "양국간 서로 이해의 폭을 넓혀가야 할 것"이라고 주장했다.
岡本教授は、「地図を見れば、韓国と日本は近くて遠い国でなく、近くて近い国だ」として、「両国間で互いに理解の幅を広げていくべきだろう」と主張した。


そもそも、福岡県立大教授であるにもかかわらず、「福岡大」と、この時点で間違っています。

岡本氏本人が説明するには、セミナーで当日提出された論文は
島国観再考――内なる多文化社会論構築のために
http://ci.nii.ac.jp/naid/40016981340

であり、日本海呼称問題の部分に関しては以下の通りになります。
この内海はその後、「不幸な歴史」の舞台となり、戦後は東西冷戦の中で「人を隔てる海」となった。しかし、それは 人類の歴史の中でみれば、ごく一時期のことであり、冷戦が終わり、日本で韓流ブームが起こるなどの状況変化も見れば、この内海が数十年後、100年後も 「人を隔てる海」であり続け、内海の対岸が「近くて遠い国」であり続ける可能性は、かえって小さい。その際、遅くとも8世紀初頭以来の古称「北ツ海」に比 べれば、圧倒的に歴史の浅い(1904年の日露戦争後に普及した)「日本海」という呼称も25、「東亜地中海」(East- AsiaMediterranean)などと呼びかえていくべきだろう。


では新聞報道を見てみます。
岡本教授は、「日本は、1904年、ロシアとの海戦で勝利したのを記念して、「東海」を「日本海」と呼び始めた」としたうえで、「それ以前には、日本人たちは、東海を「北海」と呼んでいた」とのべた。
また、「日本の「日本海」という表現は、歴史的に問題がある」として、「韓国と日本の間に論議になっている東海を、「東アジア地中海」と呼ぼう」と主張した。


この部分は、岡本氏の主張と異なります。岡本氏は
遅くとも8世紀初頭以来の古称「北ツ海」に比べれば、圧倒的に歴史の浅い(1904年の日露戦争後に普及した)「日本海」という呼称も25、「東亜地中海」(East-AsiaMediterranean)などと呼びかえていくべきだろう。

と当日の提出した資料にあります。つまり岡本氏は「日本海」が普及したのが日露戦争後である、としています。つまりそれ以前から当然使用されていたことを前提に書いているわけなのですが、慶北新聞は、ここをプロパガンダのためかはわかりませんが、1904年、ロシアとの海戦で勝利したのを記念して、「東海」を「日本海」と呼び始めたと氏が述べていないことを書いています。
まあ、岡本氏の主張する日本海海戦以降に「日本海」が普及した、ことも説明が付きません。そもそも、すでに福沢諭吉が1874年に世界国尽を書かれてから、日本の教科書に は日本海がきちんと記載され教えられているのです。また、日本の海図・水路誌などにも同様に日本海の記載があるのです。こういうのも平気で無視していま す。
http://seaofjapan-noeastsea.blogspot.com/2008/12/index-fo...
http://sites.google.com/site/japanseamerdujapon/Home/japa...

(*予断ですが、氏は、私が「大韓帝国も「日本海」を教科書で使用していた、」と提示したところ、ご存じなかったようです。日本海関連のお話を書くときは、きちんと相手の教科書もどうであったのか確認してから書く必要があるでしょう。それくらいはしていただきたいものです。)

また、岡本氏が主張する、東亜地中海と云う名称自体、使用された歴史は、一部の学者以外にはほぼないわ けですから、それよりも長く使用されてきた「日本海」との比較の対象になりえません。 ゆえに、日本海と比較対象になるのは、それよりも長い「遅くとも8 世紀初頭以来の古称「北ツ海」を出すべきですが、このあたり、岡本氏はご自身の自己矛盾についてわかっていらっしゃらない様です。


また、「日本の「日本海」という表現は、歴史的に問題がある」として、「韓国と日本の間に論議になっている東海を、「東アジア地中海」と呼ぼう」と主張した。

に関して言えば、、「東アジア地中海」とは主張しているものの、歴史的に問題がある」とは氏は主張していないとの話です。これも慶北新聞の勝手な捏造部分になります。


冷戦が終わり、日本で韓流ブームが起こるなどの状況変化
も見れば、この内海が数十年後、100年後も「人を隔てる海」であり続け、内海の対岸が「近くて遠い国」であり続ける可能性は、かえって小さい。


逆にインチキ寒流ブーム成るものは韓国に対して冷淡な層を増やすことにつながり、かつ、韓国側は北東アジア歴史財団等が反日プロパガンダをますます増進さ せ、竹島の侵略のみならず日本海呼称の剽窃のための反日プロパガンダを行っていること、そして、日本人を拉致し、核で恫喝を行っている北朝鮮という現状が あることは、近くて遠い国であり続ける可能性が小さくなるとは現在の段階では根拠に乏しいです。もちろん将来的な変化によって状況は変わるかもしれませんが。


いくつかは韓国側報道による発言の改ざんがあるものの、趣旨としては韓国の主張する「日本海」の呼称抹殺のために手を貸している人間であることは変わりま せん。そして、この論文自体の趣旨は、呼称問題の話ではなく、島国根性にたいする、どちらかと云うと反日的な批判論文であります。また、岡本教授とやら は、外国人関係のきな臭い集まりに結構顔を出している方のようでそのあたりに留意しておく必要はあります。 (朝鮮人学校無料化とか政策移民関係、また、 在日朝鮮人問題関係の集まり等にちらほら名前が出てきます))
http://www.google.co.jp/search?q=%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E9%9B...

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